小田原市/病院解体で対話調査/8月7日まで参加受付/人手不足、不調懸念 | 建設通信新聞Digital

7月30日 水曜日

関東・甲信越

小田原市/病院解体で対話調査/8月7日まで参加受付/人手不足、不調懸念

 神奈川県小田原市は、小田原市立病院解体工事に関するサウンディング(対話)型市場調査を実施する。現在、市は2026年5月の開院を目指して旧病院と同一敷地で新病院建設工事を進めており、開院後には旧病院を解体し、玄関大庇(ひさし)やロータリー、立体駐車場を整備する予定だ。これら後続の工事に向け、旧病院解体工事の発注準備を進めているが、昨今の建設業の繁忙・人手不足や公共工事の入札不調・不落が見受けられている状況などを踏まえて解体事業者の参入可能性を調査する。対話によって実情を把握し、適正な工事発注に向けて検討したい考えだ。
 参加申し込みは8月7日まで受け付け、実施日時と場所は12日に連絡する。対話は、同月19日、21日、22日、26日、29日に実施する。
 参加要件は、解体工事の特定建設業の許可があり、神奈川県内に本店、支店、営業所がある法人か法人グループ。
 対話内容は、工事実績、工事スケジュール、参加意欲など。解体工事の対象施設は、SRC・RC造地下1階地上7階建て塔屋2層延べ約1万6000㎡の病棟、同造地下1階地上3階建て塔屋1層延べ約5500㎡の中央診療棟、RC造2階建て延べ約2100㎡の外来診療棟、同造1階建て延べ約370㎡の図書館棟など。
 スケジュール案では、26年2月中旬の契約・準備工事着手、5月の解体工事着手、27年7月中旬の工事完了としている。予算は約25億円。
 新病院建設工事の施工者は竹中工務店。事業はDB(設計施工一括)方式で実施しており、DB事業者は竹中工務店・内藤建築事務所JV。建設地は久野46ほかの敷地2万3021㎡。