3.2%増の76兆円/民間非住宅が下支え/国交省の今年度建設投資見通し | 建設通信新聞Digital

9月4日 木曜日

行政

3.2%増の76兆円/民間非住宅が下支え/国交省の今年度建設投資見通し

建設投資額(名目値)の推移 *2015年度分から建築補修(改装・改修)投資額を計上
 国土交通省は8月29日、2025年度の建設投資見通しを発表した。物価変動の影響を含む名目値は24年度見込みと比べ3.2%増の75兆5700億円。このうち政府投資は0.7%増の25兆2100億円、民間投資は4.5%増の50兆3600億円となる。民間非住宅建築の需要が底堅いと見ており、全体の伸びを下支えしている。 
 建設投資見通しは国内の全ての建設活動の出来高ベースの投資額を推計している。政府投資、民間住宅投資は政府経済見通しや内閣府年央試算、それ以外の投資は建築着工統計調査、建設総合統計などを基に算定している。
 総額が70兆円を上回るのは3年連続。建築補修(改装・改修)投資額の計上を始めた15年度以降で最高となる。
 民間投資の内訳は、住宅建築が1.2%増の16兆3600億円、非住宅建築と土木を合わせた非住宅建設投資が8.7%増の20兆9500億円、建築補修(改装・改修)が2.5%増の13兆0500億円。
 非住宅建設投資のうち、非住宅建築は12.9%増の12兆3300億円と大幅な伸びを見込む。土木は3.2%増の8兆6200億円となっている。
 建築、土木別に見ると、建築は4.2%増の49兆2000億円、土木は1.5%増の26兆3700億円。
 物価変動の影響を除いた実質値は0.6%増の57兆2875億円。内訳は政府投資が1.9%減の19兆1145億円、民間投資が1.9%増の38兆1730億円と推計した。建築は1.5%増の37兆2343億円、土木は1.0%減の20兆0532億円となっている。
 名目値ベースの地域別見通しは、関東が4.1%増の27兆1900億円、近畿が3.5%増の10兆7600億円、中部が3.2%増の8兆8100億円、九州が1.7%増の7兆8600億円などとなっている。