千葉市は、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地で、市が所有する「ZOZOマリンスタジアム」再整備事業のスタジアム形式をドーム型で検討する方針を固めた。年間を通じた多様なイベント活用や来訪者の利便性向上などによる収益性の増加が見込めるという。2027年3月までに基本計画を策定し、事業実施を判断する。同年4月から設計を進め、34年ごろの開業を目指す。
千葉市と千葉ロッテ、事業協力者のイオンモールは2日、千葉市役所で基本計画策定に向けた協定書を締結した。3者で構成する協議会を設置し、スタジアムに導入する機能や施設配置、周辺地区を含めた交通計画、整備手法や管理運営の在り方、費用負担の考え方などの検討を進める。ドーム型の場合、整備費は1000億円を超える見通し。
事業協力者のイオンモールは計画策定後、選定組織の審査を経て、スタジアム整備・運営の事業主体となることができる。事業協力者が事業実施者となった場合、市が発注する千葉マリンスタジアム再構築事業に関する設計業務や建設工事は受注できない可能性があると記載している。
基本構想によると、新スタジアムは、3万3000人前後を収容できる野球場やイベント機能をベースとし、商業、宿泊、エンタメ機能など民間事業者の投資による拡張機能も導入する。365日楽しめる「エンターテインメントスタジアム」の実現を目指す。
スタジアム形式を巡っては、25年5月に市がまとめた再整備基本構想案で屋外型スタジアムを建設することが示されていた。同案のパブリックコメントで球場の仕様やドーム化などスタジアム再整備の方向性に関する意見が多数を占めたほか、千葉ロッテが暑さ対策への懸念などを踏まえたドーム化の再検討を要請。これらを受け、市はドーム化の再検討を進めていた。
建設予定地は、幕張メッセ駐車場(約16.8ha)のうち、JR幕張豊砂駅寄りの約11haを想定する。
既存スタジアムは、富家建築事務所の設計、大成建設・清水建設・西松建設・熊谷組・五洋建設JVの施工により1990年に完成した。施設の老朽化や機能面での更新が課題となっていた。
