【成長戦略商品軸に「メイクウィズ」/強靱化や防衛施設の動向注視】
中期経営計画「TOYO ADVANCE5」のスタートから2年目を迎えた。これまで得意としてきた重量シャッターをはじめとする非住宅分野商品だけに依存せず、新領域を目指しフェーズフリーなどの「成長戦略製品」を積極投入してきた。製品の評価が市場で高まる中、その先を見据えた展開に注目が集まる。
--2025年度の振り返りと26年度の展望
「建設投資意欲は旺盛だが、当社の主力製品に直結する非住宅着工床面積が減少する中、営業利益は前年度比で微減にとどまり健闘できたと感じている。26年度も残念ながら非住宅着工床面積の回復は期待できない。業績的には厳しい戦いになると予想している。量が期待できる案件は価格競争が激しい。小口案件を獲得するリテール部門とメンテナンス部門の拡大と採算管理の徹底、そして価格転嫁の推進によって量の不足を補い、営業利益13億円の確保を狙う」
--注力すべき領域について
「成長戦略製品の取り組みが重要だ。日常でも非常時でも追加操作なしで機能を発揮する『フェーズフリー』製品や、お客さまと共に製品開発を行う『MAKE with(メイクウィズ)』の活動をさらに拡大させたい。フェーズフリー製品は数々の賞を受賞した。止水ドア『TSウォータータイト』は内閣官房国土強靱化推進室発行の『国土強靱化民間の取組事例集』に掲載されるなど反響は大きい。今後、川上営業でPRを急ぐ必要がある。昨年度スタートの中期経営計画の中で、これら成長戦略製品の売上高目標を、現在の7億円程度から20億円まで引き上げた」
「大阪のとある港湾施設会社と数年間試行錯誤を繰り返し、『水防引き戸』を開発し納入した。今後数年にわたり100台程度の納入を見込んでいる。こうしたメイクウィズの好例をもっと広げたい」
--人材育成の対応は
「社員教育は階層別研修のほかにeラーニングの充実も図っている。29歳までの社員100人以上を集めた『若手社員交流会』を毎年実施しているほか、私の知見や管理職として知っておくべき知識などを管理職向けに発信する『岡田塾』という取り組みも始めた。せっかく採用できても、人材が定着しなければ意味がない。エンゲージメント向上のためにも教育にはもっと力を注いでいく」
--中長期の展望は
「国が力を入れている国土強靱化に向けた取り組みや、防衛施設整備の動向にも関心を持っている。こうした分野にマッチする製品開発やルートづくりに取り組みたい」
【横顔】
(おかだ ・としお)気分を変えたいときにするのが、自宅の「模様替え」。家具や机の位置を決めて移動させ、必要な資材があればホームセンターに足を運び買いそろえることも。ただし「あまり頻繁にやると家族から嫌がられてしまって」と笑う。
