【建機の運用効率向上に注力/強固な基盤と現場力で躍進】
建機レンタルの運用効率向上に注力するカナモト。M&A(企業の合併・買収)では相手のアイデンティティーを尊重し、現場の強みを生かす「緩やかな連邦制」をとる。昨年度の好調な始動に手応えを感じており、今後は強固な経営基盤と現場力を融合させ、さらなる躍進を目指す。
--昨年度の振り返りを
「中期経営計画『Progress65(プログレスロクゴー)』の初年度という、会社にとって極めて重要な一年だった。そうした中で、収益性の向上と業務効率化の双方が着実に進捗(しんちょく)し、今後の躍進に向けて『良いスタート』を切ることができた」
--今後の注力分野は
「最も注力すべきは、建機レンタル会社の本質である『建機の運用効率』のさらなる向上だ。稼働率を高めるためには、勘や経験だけに頼らない緻密な戦略が欠かせない。丁寧なヒアリングを徹底し、蓄積してきた膨大なデータや最新のAI(人工知能)技術を掛け合わせ、市場ニーズに合致した『適正な品ぞろえ』と『適正投資』を追求していく」
--差別化について
「差別化の鍵は、エリアごとの最適なラインアップ、ニーズへの即応、現場を支えるメンテナンス体制にある。さらに上場企業としての社会的信用や強固な資金力・財務健全性も大きなアドバンテージとなる。これら『現場力』と『経営基盤』の融合こそが当社の強みと考えている」
--M&Aの考えを
「成長戦略として、M&Aはチャンスがあれば前向きに検討していく。国内を優先し、単なる規模拡大ではなく、空白地域の相互補完などシナジー効果を生み出せる案件を目指す。相手の社名やアイデンティティーを尊重し、現場の強みを生かせる部分は委ねる『緩やかな連邦制』こそが当社のスタイルだ」
--人事戦略は
「成長を支えるのは『人財』に他ならない。中途採用では『カムバック採用』や『リファラル採用』を積極的に推進している。社内では親子が同時期に働くケースが複数組あるほどで、これは当社への信頼感が高いからこそと自負している。温かい風土も当社の隠れた強みと言える」
「昨年2月からは平均8%の賃上げを実施したほか、『社員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブ制度』も新たに導入した。会社の業績向上が社員の資産形成や株価上昇に直接つながるこの仕組みは、社員のモチベーションと企業価値の向上を支える原動力となっている」
【横顔】
(かなもと・てつお)人生で一番の決断は社長就任の受諾。その瞬間は今でも鮮明に記憶している。やらないと決めているのは締めのラーメン。
