再エネ導入へ一気通貫サービス/EMソリューションズが事業開始 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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再エネ導入へ一気通貫サービス/EMソリューションズが事業開始

 日東工業、FAプロダクツ(東京都港区、貴田義和社長)、三社電機製作所、徳倉建設の4社が出資している合弁会社「EMソリューションズ」は1日、事業を開始した。再生可能エネルギーの導入に必要な電力シミュレーションとコンサルティングから設計、施工、保守メンテナンスのサービスをワンストップで提供する総合エンジニアリング企業として、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた複合的な課題に対応する。
 1日に開いた会社設立発表会=写真=で真野貴明代表取締役CEOは「4社それぞれが持つソリューションやサービスを一気通貫で提供し、エネルギーマネジメント事業を加速させたい思いが一致した」と設立の背景を話した。数値目標について、「25年3月期の売上高は20億円、5年後には50億円以上を目指す」とした。
 具体的に、電気と建築の技術で多様な再エネソリューションを実現する「エネルギーマネジメント」、太陽光システムやEV(電気自動車)バッテリーの再利用、蓄電池の有効活用を促す「機器や設備供給・活用」、電気機器、再エネ、建設の技術をベースに省エネ、創エネ、CO2排出量削減のソリューションを企画・提案・実行する「総合エンジニアリング」の三つの事業を展開する。
 配・分電盤などの電気機器の製造と販売を担う日東工業、再生可能エネルギーのシステムインテグレーションを担うFAプロダクツ、パワーエレクトロニクスの知見がある三社電機製作所、総合建設業の徳倉建設それぞれの強みを生かし、パートナーを拡大するほか、ソリューションを開発し、さまざまな業界のエネルギー課題を解決していく。
 同社は23年12月27日に設立。本社所在地は港区新橋5-35-10の新橋アネックス2階。代表取締役CEOには真野氏、代表取締役COOには菅原悠が就任した。