24年度から構想着手/中央公園内に公共施設集約化/広島市 | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

中国・四国・九州

24年度から構想着手/中央公園内に公共施設集約化/広島市

 広島市は、「中央公園内の公共施設集約化等に係る方向性」の中に盛り込まれたファミリープールの在り方に係る基本構想を2024年度に策定する。子どもたちが四季を通じてさまざまな遊びや体験を楽しみながら学べる空間とするため、プールを含む新たな施設整備に向けた構想とする。24年度予算案には、基本構想策定のための経費1618万円が計上されている。
 市では、耐用年数を迎える中央公園内の公共施設を必要に応じて集約しつつ機能更新を図ることなどを検討することが盛り込まれている「中央公園の今後の活用に係る基本方針」に基づき、移転が決まった市立中央図書館等再整備基本計画の内容を踏まえながら、昨年3月に方向性をまとめた。
 中央公園内のファミリープールは、敷地面積約2万㎡内に子どもプール、流水プール、50mプールのプール機能のほか、更衣室、シャワー室、売店、食堂、管理棟などを備えている。1978年に着工、79年に開設し、市民に親しまれてきた。
 方向性の中では、プールの耐用年数が過ぎるなど、施設が老朽化し、ポンプなどの設備も中・長期的には大規模な更新が必要としている。集約化などの方向性としては、遊びや体験を楽しみながら学ぶことができる空間・施設整備として、プールと一体化した広い屋外空間を設け、さまざまな体験を可能とするための施設を併設することが例示されている。プールの機能は、他のプールとの役割分担などを整理した上で、取り扱いを検討することも言及している。
 今後は、24年度で基本構想をまとめ、25年度以降で基本・実施設計、工事を進める見通しだ。