福岡地所は、福岡市内で同社として初めてラボを建設する。施設規模はRC・S造6階建て延べ9665㎡。BSL(バイオセーフティーレベル)2に対応し、抗体医薬品や人工多機能性幹細胞(iPS細胞)を使用した研究ができる。設計・監理は内藤建築事務所、デザイン監修はプラナス(東京都千代田区)が担当。松尾建設の施工で2025年12月末の完成を目指す。
このプロジェクトは、(仮称)福岡馬出ライフサイエンスラボプロジェクト。福岡では都市部にライフサイエンス産業に特化したレンタルラボが少なく、企業の成長抑制が課題となっている。同施設は、都心に近接した実験空間とインキュベーション拠点を提供し、産業の成長を促進する。
ベンチ単位で利用できるシェアラボと、最小54㎡から占有利用できるレンタルラボを設ける。セキュリティーはエントランス、エレベーターホール、各区画出入り口の3層。各フロアにシャワー室、製氷機、給排水設備を完備するほか、局所排気装置も設置できる。インキュベーション施設として会議室やコワーキング席なども設ける。1階にインキュベーション施設とシェアラボ、2、3階に研究開発支援機関、4-6階にレンタルラボとオフィスを整備する予定だ。
建設地は、東区馬出3-1-1(九州大学病院キャンパス内)。JR吉塚駅から徒歩15分、地下鉄馬出九大病院前駅から徒歩5分に位置する。