【延べ11.6万㎡、26年5月完成】関西圏初のS・LOGI開発/清水建設 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【延べ11.6万㎡、26年5月完成】関西圏初のS・LOGI開発/清水建設

完成予想パース


 清水建設は、マルチテナント型物流施設「S・LOGI(エスロジ)松原」の新築工事に着手した。投資開発事業の一環で大阪府松原市に建設する。同社が自社開発する賃貸物流施設「S・LOGI」シリーズの第9弾施設で、関西圏では初の開発物件となる。施設規模はS造4階建て延べ11万6509㎡。自社による設計・施工で、完成と賃貸の開始は2026年5月を予定している。

 計画地は、大阪市中心部から10㎞圏内にある松原市三宅西土地区画整理事業地内となる。交通面では、阪神高速6号大和川線「三宅西」ICに近接するほか、同14号松原線「三宅」ICからも1㎞圏内にあるなど、大阪市中心部、大阪港湾部、関西圏広域へのアクセス性に優れる。

 1フロア2万3100㎡のプレートを確保した4階建てのマルチテナント型物流施設となる。1フロアを3分割できるため、最大12テナントの入居が可能だ。機能面では、大型車両で直接、各フロアへアクセスできるダブルランプウエーを採用する。幅広いテナントニーズに対応するため、4500kWの特別高圧電力を建物内に引き込む。

 防災面では、200年に1度の水害にも耐えられる高床式のトラックバースを採用。災害時の停電への備えとして72時間対応の非常用発電設備も導入する。併せて、無人コンビニエンスストアやカフェテリアスペースなど共用部のアメニティー設備も充実させ、就業者に働きやすい環境を提供する。

 環境面では、使用電力の全量を再生可能エネルギー由来のグリーン電力で賄う。具体的には、建物屋上に設置した太陽光パネルが生み出す電力全量のほか、電力小売事業を手掛ける同社100%子会社「スマートエコエナジー」が供給する太陽光、バイオマスなどの自然エネルギー由来のグリーン電力を施設内で利用する予定だ。

 同社は07年から「汎用性」「可変性」を持つ物流施設「S・LOGI」の賃貸事業を展開しており、今後も複数の開発を検討している。

 

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