大阪府柏原市は、市民文化センター長寿命化改修工事の実施設計に着手する。基本・実施設計は建綜研が担当しており、8月に完了する見込み。その後、早期に建設工事の一般競争入札を公告し、12月までに施工者を決める。同月の市議会で契約締結の承認を得たい考えだ。2025年1月の着工と27年3月の完成、同年5月の開館を目指す。
24日、基本設計図書を公開した。RC一部S造4階建て延べ2890㎡の施設を改修・増築し、同3174㎡の生涯学習・文化情報拠点施設として開設する。工事ではZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化実現を目標として、耐震補強や屋上防水、外壁・内装の改修、バリアフリー改修、電気・空調設備改修などを実施する。
1階に図書館やロビー、2階には多目的室3室と実習室2室、調理室、和室、3階には多目的室2室と大会議室などを配置する。4階部分は機械室。図書館は、従来の貸し出し型から滞在型への転換を図り、公民館は貸室機能の充実と利便性の向上を追求する。
隣接する上市公園では、図書館と一体となる広場の整備などを計画しており、建設工事と一括して発注することを検討している。
工事場所は上市4-1-27。基本設計公告時の想定では、工事費は約12億円(税込み)。