【154億の大成・進和JVを特定】基礎免震、延べ1.3万㎡/千葉・市原市新庁舎DB | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【154億の大成・進和JVを特定】基礎免震、延べ1.3万㎡/千葉・市原市新庁舎DB

基本設計時の完成イメージ


 千葉県市原市は、DB(設計施工一括)方式を採用する新庁舎整備事業の公募型プロポーザルを再公告した結果、大成建設・進和建設JVを特定した。契約金額は154億8349万円(税込み、以下同)。事前公表した上限提案価格は154億8354万2000円だった。12日に仮契約を結んでおり、開会中の第1回市議会定例会に工事請負契約を追加議案として上程済み。プロポーザルは同JVのみ提案した。

 大成建設・進和建設JVの技術提案書によると、2階レベルでの動線を中止し、地上レベルで各棟のアクセス性を高める。建物内部をRC梁とすることで、歩行時の床振動を低減する。このほか、内装仕上げ材を木目調シート張りに変更する。

 概要は、RC+S造(ハイブリッド構造)で基礎免震を採用する6階建て塔屋1層延べ1万3474㎡の新庁舎や屋外デッキ(上総テラス)、大型公用車車庫の新築、既存第2庁舎の解体、外構などの設計と施工。事業期間は2031年11月28日まで。

 4月から実施設計を進め、26年12月に新築着工する。29年2月の新庁舎完成、5月の供用開始を目指す。その後、既存庁舎解体と外構整備に着手し、31年11月の全体完成を予定している。隣接する国分寺中央公園、第1庁舎と新庁舎をつなぐ結節点に協働・交流の拠点「いこいの広場」を設ける。新庁舎は、既存庁舎敷地(国分寺台中央1-1-1)のうち第1庁舎や消防庁舎の東側にある現B駐車場に設ける。第1庁舎と合わせてL字型配置とすることで、両庁舎の採光や眺望を確保する。CASBEE(建築環境総合性能評価システム)認証のAランクとZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの認証取得を目指す。

 発注者支援業務は、明豊ファシリティワークスに委託中。基本設計は山下設計、基本設計事業管理支援業務は明豊ファシリティワークスが担当した。

 前回の公告時は、参加を表明した事業者が24年12月26日付で辞退届を提出し、参加事業者がいなくなったため中止となった。

 再公告では、前回の公告と比べて上限提案価格を5億2775万9400円増額としたほか、物価上昇の影響を抑えるため、公告から契約までの期間を短縮した。

 

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