【県東部地域県立武道館】25年度から本体着工/山口県 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【県東部地域県立武道館】25年度から本体着工/山口県

完成イメージ


 山口県は、「県東部地域県立武道館整備事業」の本体工事に2025年度から着手する。25年度予算案には、工事費など6億9786万4000円を計上するとともに、27年度までの債務負担行為79億4235万6000円を設定している。

 同事業は、県東部地域の武道などスポーツ普及や競技力向上の拠点となる武道館を建設するもの。武道競技の全国大会が開催可能な総合武道館を整備し、球技など多目的に利用できる施設とする。

 建設地は岩国市平田の岩国運動公園内。現在、市が既存施設解体など、本体工事に向けた準備工事を進めている。市有地となるため、25年度予算案には、工事費のほか、既存施設移転補償の経費も含まれている。

 設計は石本建築事務所・松重設計JVが担当。施設の特徴として、▽多目的に利用できる県民スポーツの拠点▽交流人口の拡大と地域活性化▽将来の負担が課題とならないコンパクトな武道館▽地域の景観の協調–の四つを掲げている。

規模はRC・S・木造、延べ9958㎡。主道場は競技フロア44×46m、最高天井高16.9mで、固定席1003席を備え、柔道・剣道・空手6面、なぎなた4面、バスケットボール等2面などに対応する。また、15×47m、固定席153席の小道場や弓道場、事務室、医務室、会議室などの諸室を設ける。

 外観は、主道場の屋根構造に木造アーチ構造を採用、低層部もアーチ状屋根のデザインとし、武道とスポーツの持つ躍動感とダイナミズムを表現している。

 27年の完成、28年からの供用開始を予定している。


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