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【1万㎡木造アーチ採用】県立武道館の事業費80億に増額/山口県

県東部地域県立武道館(仮称)の完成イメージ


 山口県は、「県東部地域県立武道館(仮称)」の設計概要を公表した。屋根構造は、地域の景観に配慮し、木材を積極的に利用した木造アーチ構造を採用。規模は延べ約1万㎡となっている。事業費は当初計画の約60億円から約80億円に増額している。設計は石本建築事務所・松重設計JVが担当した。

 施設は、武道競技の全国大会が開催可能な総合武道館として整備し、球技などの多目的な利用を想定している。規模はRC・S・木造、延べ9958㎡。主道場は44×46mの競技フロアとし、固定席1003席を設ける。そのほか、15×47mの小道場、弓道場を備えるほか、事務室、医務室、応接室、研修室、会議室などの諸室を設置する。

 外観は、主道場の屋根構造に木造アーチ構造を採用、低層部もアーチ状屋根のデザインとし、武道とスポーツの持つ躍動感とダイナミズムを表現している。

 財源は、再編関連特別地域整備事業(県交付金)を活用し、事業費約80億円(うち新築工事費約72億円)については、資材価格等の動向により変動もあり得るとしている。

 建設地は岩国市平田の岩国運動公園の敷地15万9000㎡内。岩国市総合体育館との一体的利用などを考慮し、同体育館の隣接地に整備する。

 今後は、2024、25年度で準備工事(現有施設等移転・解体)を進め、25年度内の本体工事着手、27年度末の完成、28年度の供用開始を予定している。


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