滋賀県長浜市は、赤字が続く市立病院(長浜病院、湖北病院)の経営再建・再編に向けた検討に乗り出した。市役所内に「病院再建・再編推進本部」を設置し、長浜病院の規模縮小や長浜赤十字病院との経営一体化などを今後協議する。2026年度内に一定の方針を示したい考えだ。
22日に開かれた初会合では、26年度中に病院事業の内部留保が枯渇し、28年度中には現金も底をつく恐れがあると報告。特に赤字が深刻な長浜病院の経営再建に向け、市からの財政支援を検討するほか、近隣にある長浜赤十字病院との機能分化や経営一体化なども視野に協議を進めるとした。
長浜市大戌亥313にある長浜病院は、1996年に完成。病院本館の規模はRC一部SRC造7階建て総延べ3万2837㎡。2021年に大規模改修が実施された。地域がん診療連携拠点病院としての役割を果たしているが、人口減少やコロナ後に受療率が低下している。当初は27年度をめどに湖北病院、長浜赤十字病院とともに指定管理者制度を導入し、経営一体化を進める予定だったが、財政悪化などを理由に見送りとなっている。
長浜市木之本町黒田1221にある湖北病院は1989年に開院。本館の規模はSRC造6階建て塔屋1層延べ1万1769㎡。現地建て替えのため25年度中に入札公告する予定だったが、資材価格の高騰などで必要財源が約4億2千万円不足することが明らかとなったために見送っている。事業費の措置に当たっては、長浜病院と一体で進めている経営改善実行計画に合わせ協議する必要があることから、現時点の工期などは未定としている。


