【都市・まちづくりコン】最優秀に中原・古久保組の「都市型下町」! 継続して変化させるマインド評価 | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

公式ブログ

【都市・まちづくりコン】最優秀に中原・古久保組の「都市型下町」! 継続して変化させるマインド評価

最優秀の「都市型下町」

 都市・まちづくりコンクール実行委員会(委員長・中野恒明芝浦工大教授)と総合資格は4日、大阪市北区の関西大学梅田キャンパスKANDAI Me RISEで第4回都市・まちづくりコンクールの公開審査会を開いた。全国の大学から集まった68の応募作品の中から中原比香莉さんと古久保有香さん(ともに関大)の「都市型下町-新都市大阪福島における最小限型多拠点居住を可能にするライフスタイルの提案」を最優秀賞に選んだ。
 今回のコンクールでは、課題を「拠」に設定し、何かをするための拠点、よりどころとなるまちづくりモデルの提案を求めた。
 最優秀作品は、店舗兼住宅が密集する大阪市福島区5丁目を対象にした下町のコンバージョンプランで、店舗と住宅を切り離して新たな路地を挿入するとともに、生ごみの処理施設(コンポスト)を設置し、新たなコミュニティーを形成する。
 審査員長を務めた小林英嗣北大名誉教授は「この作品には、継続してまちを変化させるマインドがあった。実現させるのは容易ではないが、思い切った提案だった」と講評した。

中原さん

 プレゼンテーションした中原さんは「昨年のコンクールでは先輩の作品のサポートとして参加して優秀賞だったので、自分の作品で最優秀賞をいただくことができてうれしい」と喜びを語った。
 審査では同作品のほか、優秀作品2点、審査員賞4点、総合資格賞1点を選出し、受賞者には賞状と副賞を贈った。今秋には審査内容や作品を紹介する書籍を発刊する予定だ。

 そのほかの受賞作品は次のとおり(敬称略)。
 〈優秀賞〉
▽STATION×CAMPUS-建築のための建築=越智誠(神戸大)▽守りひらく廻廊=林孝之(九大大学院)。
 〈審査員賞〉
▽うつろいのある建築-都市の裏・渋谷川に自然を感じさせる空合いroof=小野里紗(東海大)
▽輻輳する汽水都市-大阪発展の源流となる福漁港再生計画=東松幸佑(関大)
▽糸島空き家プロジェクト-学生主体の空き家改修による地域活性=森隆太・中山颯梧・薮井翔太郎・西村宇央・井下湧平・大塚将貴・日野友太(九大大学院)
▽Connect By Olle-Present from Past=川本莉菜子・山下雄喜・榮野川優也・岩田将弥・中村友美(琉球大)。
 〈総合資格賞〉
▽京都 先斗町大橋-Pont des Ponto=久連松文乃(京都工芸繊維大)。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら