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【特集・BIM2026 野原グループ】建具工事のDX化を強力に推進、工場連携でリードタイム大幅削減

最終更新 | 2026/07/06 10:36

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 野原グループは、BIM設計-製造-施工支援プラットフォーム『BuildApp』の鋼製建具工事向けサービス「製作図・バラ図連動サービス」の販売を7月にも本格化する。設計情報から製作施工図と製造用データを生成し、施工図とバラ図の不整合を解消する。高品質な図面を生成するとともに工場の製作工程とデータ連携し、納品までのリードタイムを大幅に短縮するのが特徴だ。建具サービスのポイントを山崎芳治グループCSOに聞いた。

 --今回の鋼製建具を含めたBuildAppシリーズの開発背景は

 人手不足が深刻化する建設業は生産性向上が不可欠な状況であり、そのための入口の一つにBIMがある。国や日本建設業連合会は2030年にBIMを中心にした業務スタイルの定着を目指しており、当社もBuildAppを通じ、強力に後押ししていく。

 実務レベルでBIMを使いこなしているのは大手ゼネコンが中心で、サブコンや職長、製造工場など多様なステークホルダーに一律にBIMが浸透するのは難しい。そうした人たちもBIMに参加できるようにするためBuildAppが“ハブ”となり、図面や数量表など使いやすい形でアウトプットし、内装や建具などサプライチェーンの下流工程の工事を効率化する。

 BuildAppを販売するだけでなく、現場がBIMで効率的に回る状態になるよう一緒にハンズオンすることが重要だ。サブコンが担う施工図作成、数量拾い、積算などをBuildAppが自動化・代行することで業務負荷を下げる。BIMに参加することでサブコンのゼネコンへのプレゼンスが高まる。そのためにもBuildAppはソフトウエアを提供して顧客に自ら操作してもらう形態ではなく、当社側で操作してアウトプットされる各種データや帳票をわたすBPOの形態でしばらく対応する予定だ。

 --BuildApp建具の特徴は

 製作図・バラ図連動サービスは、開き戸の一般枠からスタートし、順次対象を広げていく。建具の仕様やパラメーターを設定するコンフィギュレーターを基点に設計データを解析し、同一情報源から工事店向けに製作施工図、製作工場向けに製造CAD用CSVデータを自動生成して提供するのがポイントだ。施工図と製造図の完全整合を実現するため、手戻りなど人的ミスが排除され高品質化する。

 当社はエンジニアリングカンパニーという鋼製建具のサブコン機能があり、その知見を詰め込んで製作施工図を提供する。設計変更でもすぐ施工図を生成できるため、承認遅れなどが解消し、工事店と元請けの負担が軽減する。

 製作工場との連携では、圧倒的シェアの鋼製建具用CAD「TB-CAD」を提供するシンテックと提携し、BuildApp建具のCSVデータと連携してバラ図を自動で作図できるようにした。製作工場は高齢化でエンジニアが不足し、作図に着手するまで1、2カ月のウエイトタイムが生じることもあるが、データ連携でバラ図が自動作図できるため、圧倒的な業務効率化と納品までのリードタイム削減が実現する。

 製作工場は、年間通じて生産ラインがフル稼働しているのではなく、一般的には稼働率は7-8割にとどまるのが実情だ。作図の自動化で稼働率が上昇し、収益に貢献するため、製作工場が導入するメリットは大きい。

 現在、建具工事店5社と製作工場4社と幅広く試行を進めており、建具サービスをフォローアップする。初動としては想定通りうまくいっており、工事店と工場からよい反応を得ている。

 --今後の展望は

 建具製作のリードタイムが減るため、理論値では建具工事全体の工期は半減する。内装工事は建具だけで進めるものではなく、関連工種との連携が重要だ。サブコン同士の横の情報分断と重層構造の縦の情報分断をつなぐことが大切になる。建具工事の生産性向上を続けることで、工事全体の工期短縮にも貢献していきたい。

 BuildApp建具のコンフィギュレーターは、パラメーターを設定できればよいため、データソースはBIMに限らず2次元CADや紙図面も活用できる。BIM案件でなくても利用できるため、全国の建具工事店やTB-CADを活用する製造工場にあまねく使用してもらいたい。
 サービスの利用料は、従来の図面制作外注費と同じ程度を想定している。2月に製作図・バラ図連動サービスをリリースしたが、利用料を設定した上で7月から本格販売を開始する予定だ。

山崎 芳治CSO

建具サブコン向け製作施工図作図サービス

鋼製建具製作工場向けバラ図連動サービス

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