【開発途上国向けトイレ】インドで『SATO Vトラップ』提供開始! 堆肥も作れて衛生環境改善に | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

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【開発途上国向けトイレ】インドで『SATO Vトラップ』提供開始! 堆肥も作れて衛生環境改善に

 LIXILグループは、開発途上国向けのトイレ『SATO』の新モデルを、インドで提供し始めた。農村部や都市周辺部における衛生環境の改善に貢献する。
 SATOはコンクリートスラブの穴に設置でき、排水口に取り付けられた弁が開閉して、排泄物からの臭気や、ハエなど虫の侵入を防ぐ仕組み。10ドル以下の低価格で提供し、サハラ砂漠以南のアフリカや南アジアを中心に広い地域で普及している。
 新モデル『Vトラップ』はインド政府が推奨する2ピット(便槽)システムと呼ばれる仕組みに適合するよう設計した。システムは2つあるピットの一方に汚物が流れる仕組みで、2つ目のピットが満杯になるころには1つ目のピットの排泄物は乾燥して堆肥となり、農地に還元される。
 インドでは屋外排泄者が3億2000万人に達しており、政府の施策により、現在は1日に約4万7000台のペースでトイレが建設されている。

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