日建設計総合研究所（NSRI）は、全国を対象とする地価バリューマップ「Land　Value　MAP」を作成した。最新の都市空間情報を活用して都市情報分析の研究を進める中、オープンデータの地価公示データと都道府県地価調査データを活用し、全国を対象に1983年から現在までの都市構造・都市力の変化を多様な観点から分析・評価・把握する地価バリューマップとなる。
　全国のほか、東京と中京、近畿、福北の各圏のほか、札幌市、仙台市、静岡市、浜松市、岡山市、広島市について動画版とPDF版をそれぞれホームページで公開している。
　同マップを活用することにより、▽時代の変遷とともに都市構造・都市力がどのように変わってきたかを直感的に把握▽一定期間における平均的な地価上昇に対しての上下動の分析▽大規模都市開発や鉄道開業など個別プロジェクトの実施が土地のバリューにどのような影響をもたらしたか－－などについて評価することを可能とし、エリア開発やプロジェクトなどの有効性と施策効果を各種ステークホルダーに分かりやすくかつ適切に伝えることができる。
　同社では、これまで培ってきた都市・環境分野のソリューション能力を生かし、都市マネジメントに貢献する都市経営情報基盤の研究・構築などを積極的に進めていく方針だ。

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