【開発秘話も】オプティムの3次元測量アプリ「OPTiM Land Scan」オンラインイベントで実演 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【開発秘話も】オプティムの3次元測量アプリ「OPTiM Land Scan」オンラインイベントで実演

 オプティム(佐賀市)は27日、松尾建設と共同開発している3次元測量アプリ「OPTiM Land Scan」を、ZOOMを使ったオンラインイベント「オプティム イノベーション2020」で紹介した。イベントではアプリを使って測量を実演したほか、開発秘話を交えて製品情報を提供した。

 同アプリは、スマートフォンやタブレットで土構造物などをスキャンするだけで、土木現場で求められる高精度な3次元データを生成できる。1000m3以下の小規模現場での利用を想定し、従来の光波測量と比べて測量時間を最大6割削減する。取得した3次元データは、LandXML形式で出力して点群処理ソフトやCADソフトで横断図をつくることも可能だ。

 利用するには、レーザー光で対象物までの距離や位置、形状を検知するセンサー技術「LiDAR」に対応した端末やGNSS(衛星測位システム)レシーバーが必要となる。

 オプティムの坂田泰章ゼネラルマネージャーは、「スマホ利用者は世界で39億人を超えており、すべての建機が自動化されるまでに身近なデバイスを使って現場で活用できることが重要だ」と語った。今後の目標は、「点群の密度を上げるとともに、現在は手動でしている点群処理ソフトなど既存ソフトとの連携をシームレスにしたい」としている。8月に無償提供を始めたトライアル版は、精度を高めるために提供を一時中止しており、11月ごろの再提供に向けて調整を進めている。

 「オプティム イノベーション2020」は、建設・農業・医療・教育などの各分野のAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)の最新活用事例などを紹介するイベントで、26、27の2日間で遠隔作業支援や電子小黒板アプリなどの情報を発信した。

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