【現場見学会】ICT活用で生産性が飛躍的に向上! 和歌山工高生が掘削工事現場を見学 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【現場見学会】ICT活用で生産性が飛躍的に向上! 和歌山工高生が掘削工事現場を見学

ペイロードシステムを実演

 木下建設(和歌山県有田市)と和歌山県は14日、ICT技術を導入している「岩出狭窄部対策河道掘削工事」と「同右岸中流地区河道掘削工事」の現場で工業高校生を対象にした見学会を開いた。参加した県立和歌山工業高校土木科2年生40人に活用状況を紹介した。
 岩出狭窄部対策河道掘削工事は近畿地方整備局のICT活用工事(施工者希望I型)の対象となっており、同局発注案件で初めてのグリーンレーザー(ALB)による3次元起工測量(航空測量)を導入したほか、測量データに基づく3次元現況データ・設計データ作成と3次元マシンコントロール(バックホウ)、3次元出来形管理、積載確認(ペイロードシステム)、バスマップによる残土運搬時の運行管理システムといった技術を取り入れている。同工事終了後に着工する同右岸中流地区河道掘削工事でも同様の技術を活用する。

導入技術を解説

 見学会で説明に当たった同社工事主任の岡根利彦氏は「事務所で工事の状況を即時に把握できることが多くなり、生産性が飛躍的に向上した」と話した=写真。
 その後、ペイロードシステムを実演し、ドローンによる記念撮影も行った。
 工事では、両現場合わせて掘削・残土処理7万6300m3の土工を行っている。岩出狭窄部対策河道掘削工は2018年2月末で完了。同右岸中流地区河道掘削工事の工期は18年3月31日まで。工事場所は和歌山県岩出市岡田、高塚。

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