クイックホッパーは、漏斗型の部材に土のう袋を吊り下げ、上からバックホウで土を投入すれば、安全・迅速に大型土のうを製作できる。九州北部豪雨の際には、福岡県建設業協会からの要請を受けて坂本副会長が現地に搬入し、1日に300袋を製作するなど、迅速な災害復旧に大きく貢献した。今回、その活動を受け、整備局から実演の提案があった。実演会では、講習会に参加した自治体や災害協定締結企業の多くが足を運び、大型土のうを次々に製作する様子を見学した。
同時に披露した「災害時炊き出し機」は、下部に木材を燃やす部分を設けてあり、上部で焼き芋ができるほか、並べて設置している鍋で豚汁や甘酒を作ることができる。既に地元の道路開通式などで稼働させ、好評を得ている。坂本会長は「災害時にがれきなどの木材を使って温かい食べ物を提供できる。こういった活動をすることで、『公共工事=悪』というイメージを少しでも変えていきたい」と話した。