【工始祭】古式ゆかしく安全と業界の隆盛を祈願 新潟建産連 | 建設通信新聞Digital

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【工始祭】古式ゆかしく安全と業界の隆盛を祈願 新潟建産連

 新潟県建設産業団体連合会(植木義明会長)は11日、新潟市の白山神社で、全国でも珍しい「工始祭(たくみはじめさい)」を行った=写真。
 古式ゆかしい装束をまとった工匠たちが釿(ちょうな)など古来の用具を使い、伝統的な儀式を神前に披露した後、各団体の代表らが玉ぐしをささげ、ことし1年の安全と業界の隆盛を祈願した。
 拝殿中央には御木が設えられ、新潟市建築組合連合会の8人の工匠が曲尺、墨指、釿の「三器」などの古来の用具を伝統的作法で扱い、鋸ノ儀(のこぎりのぎ)、墨指し(すみさし)・墨付ノ儀(すみつけのぎ)、釿打ノ儀(ちょうなうちのぎ)、鉋ノ儀(かんなのぎ)、槌打ノ儀(つちうちのぎ)の順に、荘厳な作法で古式にのっとって儀式を進め、越後工匠の気迫を披露した。
 祭事終了後には、北陸地方整備局の佐々木宏次長があいさつし、「(建設業にとって)工事の安全は働き方改革にも関連する、最も重要な事項」と述べた。
 続いて、直会(なおらい)へと移った。植木会長は席上、「ことしは働き方改革と生産性向上を両輪で進め、若者から職業として選択してもらえる、そして豊かな生活を享受できる魅力ある産業づくりに尽力しよう」と強調した。また、安全教育の徹底も呼び掛けた。
 来賓として、新潟県の美寺寿人土木部長らが祝辞を寄せた後、列席者全員で乾杯した。

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