東京地下鉄は15日、東京都港区のアカデミーヒルズタワーホールで「地下鉄開通90周年記念シンポジウム」を開いた。家田仁政策研究大学院大教授・東大名誉教授が「地下鉄の創成と世界展開を俯瞰する」をテーマに講演。その後、家田氏、野焼計史常務鉄道本部長、紺野登多摩大大学院教授、作家・エッセイストの茶木環氏がパネルディスカッションし、地下鉄開通の歴史を振り返るとともに、地下鉄が交通や都市の未来を開く展望について議論した。約390人が参加した。
パネルディスカッションでは、デザインや文学の切り口からも地下鉄とまちづくりの将来を議論。これを踏まえて、野焼常務は「年が明けたことしは次の10年、100周年、その先の未来に向けた1年目と考えている。安全、安心イコール安全プラスサービスをしっかりと胸に刻みながら、未来に向けたさまざまな準備に取り組んでいく」と結んだ。