【現場最前線】四ツ橋筋をまたいで31mの鋼桁を一括架設! 西船場JCT改築 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【現場最前線】四ツ橋筋をまたいで31mの鋼桁を一括架設! 西船場JCT改築

 阪神高速道路会社は、大阪市で工事を進めている西船場JCT(信濃橋渡り線)改築事業に伴う夜間の上部工一括架設工事の現場を報道機関に公開した。3日夜から4日未明にかけ、同市西区の西本町交差点付近において、四ツ橋筋を通行止めにして、同筋上に長さ31m、重さ79tの鋼桁を550t吊りのオールテレーンクレーンを使って一括架設した。施工は横河ブリッジが担当している。
 架設したのは、阪神高速道路大阪港線東行きから環状線北行きに向かう渡り線の単路部のうち、四ツ橋筋をまたぐ部分。4分割されたものを現地の施工ヤード内で地組み(溶接)し、多軸特殊台車で吊り上げる場所まで約100m移動させた。吊り上げ時に桁を支えるベントは当初、単体のものを想定していたが、2基を水平材でつなぎ、強度を持たせた立体的なラーメン構造とした。
 JCT改築事業は、大阪港線の800mと環状線710mを拡幅するほか、信濃橋付近に渡り線180mを追加し、大阪港から直接、環状線北行きに接続される。完成すると、これまでのように南半分を半周する必要がなくなるため、時間的損失の解消や走行距離短縮に伴うCO2排出量削減などの効果を見込んでいる。
 工事は下部工を清水建設、上部工を横河ブリッジが担当、2013年夏から工事を実施している。1月末時点の進捗率は下部工が77.4%、上部工が57.0%。19年度の完成を目指しているが、工事が進んでいる大阪港線部は先行的に運用を始める。

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