【デザインレビュー2018】最優秀に櫻井友美さん(千葉工業大)の「防災地区ターザン計画」 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【デザインレビュー2018】最優秀に櫻井友美さん(千葉工業大)の「防災地区ターザン計画」

最優秀の防災ターザン計画

 デザインレビュー2018が10、11の両日、福岡市の福岡大学60周年記念館で開かれた。ことしのテーマは「創遇」。予選を勝ち抜いた8作品による決勝審査では、櫻井友美さん(千葉工業大)の「防災地区ターザン計画~吉阪隆正にみる『スキ』のある建築の研究~」が最優秀賞に輝いた。
 デザインレビューは、建築を学ぶ学生の作品をプロの建築家らが講評することで、参加者と一緒にデザインの可能性やリアリティーについて広く意見交換する活動として企画され、ことしで23回目を迎えた。主催は同学生実行委員会。日本建築家協会(JIA)九州支部が共催し、総合資格学院が特別協賛した。
 クリティークは金野千恵、手塚貴晴、田中俊行、千葉雅也、矢作昌生の各氏が務め、司会を谷口遵氏が担当した。
 ことしは全国から184点の応募登録があり、予選審査で本選進出65作品を選考。ポスターセッションで決勝進出8作品を選び、決勝は学生自らのプレゼンテーションとクリティークによる質疑応答形式で進められた。プレゼンテーション終了後に審査員の投票、議論で入賞者を選出した。

受賞した櫻井さん(手前中央)

 櫻井さんの作品は、災害対応が不十分だという東京都台東区谷中地区を対象に、一時避難できる10階層の防災タワーを建設し、屋上からはターザンロープで防災センターまで避難するという防災計画を提案した。優秀賞には小嶋一耀さん(慶応大)の「URBAN WEAVER」、谷口徳望さん(福岡大)の「瞑想の砦」が選ばれた。
 閉会式では、角銅剛太JIA九州支部長が「建築の道を一歩一歩進んでほしい」、総合資格学院の小川一也九州本部長は「今後も支援していきたい。皆さんの成長を祈願する」と述べた。
 クリティーク賞、JIA卒業設計選奨(全国卒業設計コンクール九州地区予選通過者)の受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈クリティーク賞〉
 ▽金野賞=越智誠(神戸大)▽手塚賞=百家祐生(九大)▽田中賞=林田大晟(佐賀大)▽千葉賞=豊康範(九州産業大)▽矢作賞=稲富凪海(麻生建築&デザイン専門学校)。
 〈JIA卒業設計選奨〉
 ▽井藁大希(九州工業大)▽豊康範(九州産業大)▽谷口徳望(福岡大)▽長家徹(九州産業大)▽百家祐生(九大)▽矢加部翔太(熊大)。

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