【デザインレビュー2019】プロの建築家らが学生の作品を講評 テーマ「繁花」 最優秀に森山さん | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【デザインレビュー2019】プロの建築家らが学生の作品を講評 テーマ「繁花」 最優秀に森山さん

 デザインレビュー2019が8、9の両日、福岡市のアイランドシティ中央公園ぐりんぐりんで開かれた。予選を勝ち抜いた8作品による決勝審査では、森山広崇さん(滋賀県立大)の「潜」が最優秀賞に輝いた。

受賞者の森山さん(写真中央)

 デザインレビューは、建築を学ぶ学生の作品をプロの建築家らが講評することで、参加者と一緒にデザインの可能性やリアリティーについて広く意見交換する。24回目を迎えたことしのテーマは「繁花」。主催は同学生実行委員会。日本建築家協会(JIA)九州支部が共催し、総合資格学院が特別協賛した。
 クリティークは光嶋裕介、島田陽、竹山聖、土居義岳、藤村龍至の各氏が務め、司会を田中智之氏が担当した。
 ことしは全国から228点の応募登録があり、予選審査で本選進出67作品を選考。ポスターセッションで決勝進出8作品を選び、決勝は学生自らのプレゼンテーションとクリティークによる質疑応答形式で進められた。
 森山さんの作品は、長野県北部の戸隠を舞台に、自然と関係づけたフォリーを建て、フォリーを巡ることで本質への気づきをもたらそうというもの。優秀賞には鈴木遼太さん(明治大)の「たとえば基準線にかさぶたを」、中家優さん(愛知工業大)の「輪中建築」が選ばれた。
 講評では土居氏が「前例主義になっていないか問い、新しい時代を考えたデザインレビューにしてほしい」などと述べた。閉会式では、川津悠嗣JIA九州支部長が「今回の議論が皆さんの今後の建築人生に大きな価値となることを願っている」と述べた。
 クリティーク賞、JIA卒業設計選奨(全国卒業設計コンクール九州地区予選通過者)の受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈クリティーク賞〉
 ▽光嶋賞=石橋佑季(九州大)▽島田賞=小澤成美(九州産業大)▽竹山賞=伊藤京子(慶応大)▽土居賞=市川和樹(名城大)▽藤村賞=佐塚有希(明治大)。
 〈JIA卒業設計選奨〉
 ▽戸上夏希(九州産業大)▽田口未貴(九州大)▽小澤成美(九州産業大)▽石橋佑季(九州大)▽谷口ぴあの(佐賀大)▽松尾賢史(熊本大)。

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