日本金属サイディング工業会（芝藤保幸会長）は、第16回施工例写真コンテストの入選作品を発表した。新築部門の最優秀賞は相川工務店（長崎県）が選ばれた＝写真。伝統工法を取り入れたデザインに加え、木材と金属サイディングの色が引き立て合い、相乗効果を生んでいると評価された。リフォーム部門の最優秀賞はALC販売四国中央本部（徳島県）。
　建築デザイナーの江口惠津子特別審査員は「金属サイディングのデザイン性に対する認知度が低かった開催当初と比べると、格段にデザイン性が向上した」と総評した。今回は過去最高の2571点の応募があり、新築部門の入選が23点、リフォーム部門の入選が25点だった。この中から各部門で優秀賞各3作品が選ばれた。
　芝藤会長は「金属サイディングの魅力が市場に受け入れられるようになってきた成果だ。耐震性、施工性、豊富なデザインなどの特徴をさらに伝えたい」と話した。
　同会は、西日本地区のリフォーム市場に金属サイディングを売り込むため、主要都市での講習会やセミナーで顧客の掘り起こしに取り組む。江口特別審査員は「特に新築部門では西日本からの応募に力のある作品が多かった」とコメントし、注力の成果ではないかとした。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら