【エッフェル塔周辺再開発】米オートデスクがデザインコンペのBIM環境整備に協力 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【エッフェル塔周辺再開発】米オートデスクがデザインコンペのBIM環境整備に協力

エッフェル塔

 米オートデスクは、フランス・パリ市が2月16日から実施しているエッフェル塔周辺の再開発デザイン・コンペティションをBIM環境で行えるように技術協力することで合意した。このコンペは今月下旬にも複数の最終選考対象デザイン案が選ばれ、2019年に最終デザインが決定、23年に再開発が完了する予定。デザイン案はBIM採用が必須となっている。同社は2月から3月にエッフェル塔周辺地域の現況を3Dモデルにして完成させており、このモデルを応募者や審査員が設計段階からプロジェクト完了まで利用できるように整備する。
 このデザイン・コンペは、オリンピック・パラリンピックが24年にパリ市で開催されるのを機に、エッフェル塔とトロカデロガーデン庭園、シャン・ド・マルス、遊歩道などを一体化して、他の市内地域とも人や車、情報が円滑に行き来できるように計画された。
 パリ市は現在、観光事業の促進に加えてオリンピック・パラリンピック開催に向けたアクセスの問題解消を目指して、障害耐性が高く、人やモノを受け入れやすく、環境に配慮した都市づくりを進めている。
 このコンペで世界の建築家や建設業からアイデアを募集し、訪れる人々のニーズに応えられる環境を実現することが期待されている。
 今回の技術協力の一環として同社は、現在のエッフェル塔周辺のデジタル3Dモデルを作成し、4月末に選出されるデザイン案を誰でも見られるように支援する。プロジェクトの3Dモデルを作成することで、パリ市とプロジェクトの関係チームは、提出されたデザイン案を3Dで見ながら意図を理解、評価することができるようになり、設計から施工までのプロセス全体で効果的なコラボレーションができる。

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