【インフラ点検】4Kカメラで橋梁点検! パナソニック「Smart Image Sensing」に2サービスを追加 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【インフラ点検】4Kカメラで橋梁点検! パナソニック「Smart Image Sensing」に2サービスを追加

 パナソニックとパナソニックシステムソリューションズジャパンは、ロボティクスと画像処理技術を活用したインフラ点検サービス「Smart Image Sensing」シリーズに、橋梁などをターゲットとする「4K画像活用構造物点検サービス」と、道路近接設備などの点検を支援する「インフラ設備撮影サービス」を追加し、ともに2日から提供を開始した。
 今回のサービスには、パナソニックグループの強みであるロボットや4K画像など、これまでに開発してきた撮像デバイスと最新の画像処理技術を活用。インフラ点検の計測結果を可視化し、計測データの収集・管理・提供を行う。全国約70カ所に展開するフィールドサポート網を生かし、高所などの危険エリアや労力が必要な広域エリアでの点検業務の省力化も支援する。
 4K画像活用構造物点検サービスは、橋梁などの構造物を4Kカメラで撮影し、振動の可視化や周波数解析、たわみ量解析などの結果データを提供する。現場環境の下見から、カメラなど計測機材の選定、撮影、解析、レポートまでを一括してサポートする。
 足場が不要なカメラ撮影という手法によって、人員削減と期間短縮を図り、費用も従来の半分以下に抑える。足場上での点検作業や足場建設時における災害リスクを大幅に軽減できるのもメリットだ。
 構造物の形状や構造から計測できなかった部位でも、独自の画像解析技術により多様な変位を計測する。撮影画像内の複数ポイントを同時に計測することも可能だ。蓄積した4Kカメラ映像から、後ほど改めて別のポイントを解析することもできる。
 一方、インフラ設備撮影サービスは、停電の原因にもなる電柱上のカラスの営巣点検など、高所・広範囲の目視点検作業がターゲット。車両などに取り付けたカメラでインフラ設備を自動で撮影し、位置情報と連携した画像管理を行うことで、点検の委託化や省力化をサポートするとともに、点検作業の安全性向上に貢献する。
 車両移動を伴う点検の場合、従来は運転者と点検員の複数体制だったが、撮影のみで実施可能なことから、巡視時の人員を半減できる。画像による定量的な点検の効率化も期待される。
 撮影画像を地図上へマッピングし、そこから設備画像を選択・確認することができ、蓄積された過去情報の検索・閲覧も可能だ。さらに、AI(人工知能)を使って物体検知や異常抽出を行う試行サービスも用意している。

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