【寺内ダム】最悪の事態想定し地域を救え! 17年九州北部豪雨を教訓に洪水対応演習  | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【寺内ダム】最悪の事態想定し地域を救え! 17年九州北部豪雨を教訓に洪水対応演習 

 水資源機構筑後川局(元永秀局長)は23日、2017年7月九州北部豪雨を教訓にした洪水対応演習を福岡県朝倉市の寺内ダムで実施した=写真。
 九州北部豪雨では、寺内ダムの水位が直前の渇水で通常より約10m下がっていたため、今回の演習では16年までの10カ年平均となる通常水位から0.2m低下した状態で九州北部豪雨の再来を想定した。訓練では、上流の降水量やダムへの水の流入量を基に水位の上昇をシミュレーションし、水の放流前に朝倉市に流域住民の避難の呼び掛けを依頼した。また、放流警報の市民への周知やダムの洪水調節操作、施設の点検手順の確認などを行った。さらに、初登庁した林裕二朝倉市長と寺内ダム管理所の坂井勲所長のホットラインもつないだ。
 同局では、最悪の事態を想定した訓練を行うことで、被害を最小化する危機管理対応につなげる考えだ。寺内ダムは、九州北部豪雨の際に洪水、土砂、流木の三重苦から地域を救ったことが評価され、全国のダムのファンが選ぶ日本ダムアワード2017の大賞を受賞している。

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