【日本ダムアワード】ダム大賞の「寺内ダム」に記念品授与 17年九州北部豪雨災害の対応を称える | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【日本ダムアワード】ダム大賞の「寺内ダム」に記念品授与 17年九州北部豪雨災害の対応を称える

 2017年12月17日に東京都渋谷区の東京カルチャーカルチャーで開かれた「日本ダムアワード2017」(同アワード選考委員会が実施)で、ダム大賞に輝いた「寺内ダム」への記念品授与式が10日、福岡県朝倉市の水資源機構朝倉総合事業所寺内ダム管理所で行われた。
 日本ダムアワードは1年間のダムの活躍を振り返り、ダムファン有志による選考委員がさまざまな角度から活躍したダムをノミネートし、選考委員と観客による投票でダム大賞に寺内ダム(福岡県、管理者・水資源機構)を選んだ。授与式では、選考委員会を代表して洪水調節賞プレゼンターの炭素さん(ハンドルネーム)から、寺内ダム管理所の坂井勲所長に記念品が手渡された=写真。
 寺内ダムは、17年九州北部豪雨災害で、1978年の管理開始以来最大となる毎秒約888m3のダム流入量を記録した。この洪水に対して防災操作を実施し、最大流入時に毎秒878m3の水を貯留し、ダム下流の河川水位を低減した。また、ダム湖に流れ込んだ大量の流木も捕捉し、被害の拡大を防いだ。
 坂井所長は、流木や管理施設の復旧作業に協力した関係者に感謝の意を表すとともに、「今回の洪水対応では、直前までの渇水でダム貯水位が低下していたことが、洪水・流木・土砂の三重苦から地域を守り、大きな治水効果を発揮できた要因の1つととらえている。これからも適切、確実なダム管理に向け、関係機関との連携強化に努めたい」とコメントした。

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