大成建設は、水質保全システム「アクアトープ」の機能を拡張した。植栽基盤の強度を高めることで、急斜面への設置が可能となった。水生植物の事前生育も不要となり、工期は従来の3-6カ月から約3日まで短縮し、コストも約3割削減できる。
今回の植栽基盤は従来の主材料だった砂と吸着材に、中性特殊固化剤を混合して強度を高めた。急斜面や水流のある場所でも植栽基盤を現場に直接構築できる。さらに親水性高分子の混合により保水性を維持し、安定した植栽を実現する。
実証では日本大学湘南キャンパス内に小型の人工池を造成。試験開始から8カ月経過後も水生植物は順調に繁茂しており、今後も生育状況と水質保全効果などを検証する。