【電柱元穴建替作業車】2時間で1本! ユアテックらが開発、2019年度の本格導入目指す | 建設通信新聞Digital

5月19日 日曜日

公式ブログ

【電柱元穴建替作業車】2時間で1本! ユアテックらが開発、2019年度の本格導入目指す

 ユアテックと東京電力パワーグリッド、東北電力の3社は、電柱の建て替え作業の効率化を図るため「電柱元穴建替作業車(仮称)」を開発した。2018年度は活用事例の収集や課題の検討を進め、19年度の本格導入を目指す。
 従来の電柱建て替え工事では、架線の仮移設先となる仮柱の設置に伴い、用地の掘削作業や用地交渉、占用許可申請などが必要とされていた。
 こうした中、ユアテックは12年度に組み立て式の仮柱を採用した電柱元穴建替用架線物仮移設工具を開発し、掘削やそれに伴う諸手続きを削減。16年度には傾斜地対応型を開発するなど工事の効率化に積極的に取り組んできた。
 今回開発した作業車は、16-17年度にかけて3社共同により同工具を高度化させたもので、組み立て式だった仮柱を伸縮式に変更、仮柱を引き伸ばす油圧式アームとともに同一車両に一体化させた。
 仮柱の設置作業の省力化により、建て替え作業が大幅に効率化されるため、作業車による工事は電柱1本当たり約2時間と傾斜地対応型工具と比べ1時間の短縮を実現。1日の工事可能本数もこれまでより1本多い3本程度を見込んでいる。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら