【工事不要で簡単構築】医療施設に安全・安心空間を 戸田建設「感染症対策ユニット」発売中 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【工事不要で簡単構築】医療施設に安全・安心空間を 戸田建設「感染症対策ユニット」発売中

 戸田建設は、新型コロナウイルス感染症への対応として、工事不要で容易に区画を構築できる「感染症対策ユニット(特許出願中)」を開発した。対策に奮闘している医療スタッフの負担を軽減するために、少しでも多くの医療施設に安全・安心な空間を提供することが狙い。販売価格は98万円(税別)。8日から販売を開始している。

感染症ユニット


 新たに開発した感染症対策ユニットは「患者の状況に合わせて容易に区画構築できる家具」という位置付け。患者の状況の変化(増減)によって、施設内部の区画範囲の見直しなどが必要になる中で、このユニットを活用することで、施設スタッフによる容易な区画変更を可能とする。

 実際に医療施設の寝台用エレベーターに入る最大寸法であることから、完成した状態での納品が可能。診療への制約や手間のかかる設置工事が不要というメリットがある。

納品・移設イメージ


 ユニット本体に収納式のキャスターが設置されているため、医療スタッフによる移設(移動)が可能。容易に区画を構築・変更できるという。

 施設によって廊下の幅や天井の高さはさまざまだが、ユニット本体に付属された調整パーツによって、各施設の状況に合わせて調整できる。強固なアルミフレーム製のユニットのため、面談室や1人用ワークスペースとしての活用など、感染症対策以外の用途でも院内で継続的に利用できるつくりとなっている点も特長だ。

 同社は、2020年4月から感染症対策「ゾーニング検討」や、その成果となる「提言のとりまとめ」など、新型コロナウイルスにおける医療施設の対応支援に取り組んできた。これらの対応で得たゾーニング検討での課題解決と同時に、現場で奮闘する医療スタッフの負担軽減を目的に容易に安全・安心な空間を構築できる「感染症対策ユニット」を開発した。



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