【JIA関東甲信越】東京都品川区の小規模公共工事の設計コンペ支援へ 東京大会の目玉企画にも | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【JIA関東甲信越】東京都品川区の小規模公共工事の設計コンペ支援へ 東京大会の目玉企画にも

 日本建築家協会関東甲信越支部(JIA関東甲信越、藤沼傑支部長)は11日、発注者支援活動拡大の第一歩として、東京都品川区が実施する小規模公共工事の設計コンペを支援することを発表した。対象は小規模建築の建て替えと周辺整備計画の基本・実施設計(監理も予定)。応募資格は1級建築士事務所で、地域や実績は問わない。

会見する藤沼支部長(右)と相坂副幹事長

 要項は6月下旬までに区とJIA建築家大会2018東京のホームページで公表する。同大会最終日の9月15日に公開審査を実施する。藤沼支部長は、東京建築士会、東京都建築士事務所協会の東京3会建築会議を通じて議論しており、「この取り組みを継続していくことが最大のミッションだ」と強調した。
 JIAは要項作成から審査、設計、監理まで一貫して発注者を支援するほか、専門家を含めたデザインレビューなども行う。審査員は5人程度で、JIA会員の建築家3人と区職員1-2人としている。
 JIAによる発注者支援の取り組みは、2018年全国営繕主管課長会議の発注者支援事例集に掲載。具体的には、公共建築の公益性を実現するため、行政のパートナーとして第三者的立場で独立性と公平性を保ち、多様な利害関係者の意見に耳を傾けながら、自治体や地域ごとの状況に対して支援。求められる計画の性質や条件に応じてさまざまな事業形式・発注形態から、適切な方法を提案し、助言、協力していく。
 11日に会見した藤沼支部長は、このコンペを「JIA東京大会の目玉企画である。次世代の育成のために真正面から取り組んだ」と強調。相坂研介副幹事長は「建築家には公共建築の実績づくりへの第一歩となる希望、他自治体には同様の設計コンペ開催の機運を高める先例、JIAには職能団体としての本来の存在意義を発揮する機会が期待される」とし、「建築家の職能やJIAの存在意義そのものを問う機会にしたい」と東京大会のハイライトに位置付けた。

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