【業界の発展に寄与】東京建築士会 合格者占有率最高達成へ努力の総合資格に感謝状 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【業界の発展に寄与】東京建築士会 合格者占有率最高達成へ努力の総合資格に感謝状

 建設・不動産の資格スクール、総合資格学院を運営する総合資格(東京都新宿区、岸隆司社長)は6月25日、東京建築士会(近角真一会長)から入会促進への貢献などが高く評価され表彰を受けた。同日、東京都新宿区の本社で、士会の鴛海浩康専務理事から、岸社長に感謝状が手渡された。同学院は毎年、東京をはじめ全国で開いている建築士試験などの合格祝賀会で、建築士会にPRや会員募集の場を提供している。2020年度がスタートした時点で、同学院で学んだ合格者の中から69人が東京建築士会に入会した。こうした会員の増強、会勢伸長などに多大な貢献をしたことが評価され今回の表彰となった。

鴛海専務理事(右)から感謝状を受けたあと、 除菌ティッシュなどの目録を渡す岸社長


 東京建築士会は1952年に発足し、建築士制度の普及・改善、建築士の資質や技術向上を図る活動などを通じて、わが国の建築文化の進展を図ってきた。
 感謝状授与にあたり、鴛海専務理事は、「団塊世代の退会などにより、会員数は減少傾向にある。ことしは、新型コロナ感染予防の影響もあり、新たな資格者への入会案内が例年以上にしにくい状況となった。インターネットの普及もあり建築・設計関係情報が入手しやすくなっている。さまざまな環境変化から現役学生は、士会が単なる建築士試験の実施機関に過ぎないと誤解している傾向も見受けられる」と士会運営の厳しい局面を吐露するとともに、総合資格を通した勧誘活動の影響の大きさを指摘した。
 東京建築士会の正会員数は93年の1万0712人をピークに減少、ことし5月末時点で5517人と5割近くも減少している。
 19年度の新規入会者は211人。現在、20年度がスタートして3カ月足らずだが、新規入会者184人(6月25日時点)と、前年度通期の数値に迫る勢い。このうち69人が総合資格のPR活動を通じたものとなっており、さらにその数を伸ばす勢いだ。総合資格の存在の大きさをうかがい知ることができる。
 岸社長は「当学院は、例年、全国で開催している合格祝賀会の場で、各建築士会の方に活動のPRや会員募集などを広く行う場として提供させていただいており、こうした場を通じて、多くの合格者が入会し、会員増加に貢献できた実績が評価された」と謝意を示した。

◇設計展「住宅課題賞」も引き続き支援

住宅課題賞の作品集 『JUTAKUKADAI』


 総合資格は、東京建築士会主催による設計展「住宅課題賞」の支援と同作品集『JUTAKUKADAI』を発行している。設計展は、建築を学ぶ学生が建築の基本である住宅の設計を通して、建築への興味とその社会的な意義に対する認識を深め、学校の垣根を越え、第一線の建築士とも交流することにより、その資質を高めることを目的に開催されている。建築系39大学52学科による設計カリキュラムの住宅課題の優秀作品52点を展示し、さらに、その中から公開審査により「優秀賞」を選出する。
 作品集は、優秀作品すべてをそれぞれ4ページにわたって紹介するとともに、課題文や指導教員のコメント、公開審査の過程も、くまなく掲載している。

◇除菌ティッシュ2万枚を寄贈

 表彰を受けた総合資格は同日、新型コロナウイルス感染が問題となっている中で実施されることしの建築士試験をより安心・安全に運営する一環として、アルコール除菌ウェットティッシュ2万枚を東京建築士会に寄贈した。
 これを受けて、鴛海専務理事は「新型コロナウイルス感染防止に細心の注意をはらって実施する今年度の建築士試験では、各種対応をとって行うので、こうしたものを提供いただくことは非常にありがたい」と謝意を示した。
 岸社長は「建築・設計界、建設産業界の発展のためにも、東京建築士会を含め、全国の建築士会などに対する支援活動などを、今後も積極的に展開していきたい。さらに、1級建築士資格試験なども厳しい環境下で実施されることになるが、過去最高の合格者占有率達成を目指し引き続き努力していきたい」と語った。

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