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【創業者の精神脈々と】東大レアアース泥開発コンソーシアム 東亜建設工業が技術力で挑戦

最終更新 | 2018/06/25 16:08

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 日本は資源大国になれる--。東京大学が2014年に設立した「レアアース泥開発推進コンソーシアム」は、南鳥島南部海域におけるレアアース泥開発の研究で、一歩ずつ着実にこの夢をかなえるべく前進している。コンソーシアムに参加する東亜建設工業は、設立時メンバーとして採泥や残泥処理の研究に携わっている。中長期を見据えた事業となるが、そこには創業者・浅野総一郎の精神が脈々と受け継がれている。
 南鳥島レアアース泥開発は、東大工学系研究科の加藤泰浩教授の研究グループが、深海泥のレアアース資源化の可能性を11年に発表したことに始まる。12年には、日本の排他的経済水域(EEZ)である南鳥島周辺に分布することを明らかにし、13年に海洋研究開発機構が実施した調査で「超高濃度レアアース泥」が海域に分布していることを示し、コンソーシアムが立ち上がった。これまでの研究では、南鳥島南部海域北西部約105km2だけで約120万t、有望エリア全海域約2500km2で計1600万tのレアアース(ジスプロシウム、テルビウム、ユウロピウム、イットリウム)が眠ることが分かっている。

コンソーシアムの模式図

 東亜建設工業の関与は、森澤友博土木事業本部エンジニアリング事業部担当課長が加藤教授の著書を読んで、教授にコンタクトを取ったことから始まった。コンソーシアムは、探査・モニタリング・環境、採泥・揚泥、選鉱・精錬、残泥処理、新素材(製品化)の段階ごとに部会を設けており、同社は採泥と残泥処理に参加している。
 レアアース泥は、海底面下約2m以深に堆積しているため、採泥には海底面を掘る必要がある。同社は「水深2000m以深への対応という課題はあるが、これまで培ってきた遠隔操作型水中ロボットの技術や運転ノウハウを生かせる」(森澤課長)と自信をのぞかせる。
 さらに、採掘した泥に含まれるレアアースの濃度を高め、不要な泥を捨て、海上までの揚泥の負担を軽くするという課題の解決にも力を入れた。海底下のレアアースは、魚の骨や歯などから生まれるリン酸カルシウムに高濃度で含まれているため、泥の粒より粗い骨・歯だけを収集できれば、高濃度のレアアースを収集できることに着目。既存技術である遠心分級装置「ハイドロサイクロン」を使って、泥を細かい粒と粗い粒に分けたところ、「最大で分級前の2.6倍にレアアースを濃縮できることを確認した」(同)。

ハイドロサイクロンを使った分級試験

 レアアース泥を海上に引き上げ、精錬してレアアースだけを取り出した後に出る残泥の処理も課題の1つ。森澤課長は「残泥を埋立造成に有効利用したり、減容化するための技術も、得意技術であり、今後、マリコンとして培ってきた技術を応用して貢献したい」と話す。
 採取できるレアアースは現在、電気自動車やスマートフォン、LED照明、風力発電設備(永久磁石)など現代の社会・経済に欠かせない製品に使われる素材で、今後も「需要は爆発的に高まると予想されている」(同)という。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における「次世代海洋資源調査技術」でも取り上げられ、政府も支援する姿勢を示す。事業者として参画すれば、ばく大なビジネスになる可能性があるものの、実現には中長期の時間がかかり、同社は「あくまでもマリコンとして培った技術で貢献できる分野での参画を意図している」(同)という姿勢だ。
 短期の収益が見込めなくても、参画を続ける理由について森澤氏は「資源開発に果敢に取り組むことが資源の安定供給に貢献し、国益にかなうのではないか」と語る。浅野総一郎は、さまざまな困難にあいながら、欧米の先端技術を日本に取り込み事業化してきた。その精神が受け継がれ、次世代の“夢”への挑戦につながっている。

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