大阪府藤井寺市は、市立病院(藤井寺病院)の跡地利用で、複合施設の整備を検討している。現時点で延べ約4000―5000㎡規模を想定し、こども園や健康増進といった機能を備える。供用時期は未定で2025年度内に基本構想を策定し、方向性を固めたい考え。
事業の対象は、同市道明寺2-7-3にある病院跡地4170㎡と、同跡地の南側にある道明寺南幼稚園(道明寺4-2-18)の敷地約1770㎡。24年11月に設置した外部の有識者らで構成する活用検討委員会で、現在検討が進められている。
市によると、こども園は道明寺南幼稚園と第4保育所(道明寺6-15-34)の再編をベースに、第5保育所(国府1-3-28)の編入も視野に検討する。老朽化している老人福祉センター・松水苑(国府2-5-38)の機能も備える。
その他保健センターの一部機能や、子育て支援や飲食など、民間企業からの提案による機能導入も図る。事業手法については民間活力の導入を検討する。基本構想の策定支援業務は、トーマツが担当している。
藤井寺病院は施設の老朽化から当初建て替えを検討していたが、医師不足などを背景に経営継続を断念、24年3月末に廃止された。市は24年度から地域課題解決や新たなにぎわい創出につながる跡地利用検討に着手した。