【深海底×AUV運用技術】充電や探査データなどの通信に 川崎重工が海底ターミナルの開発へ  | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【深海底×AUV運用技術】充電や探査データなどの通信に 川崎重工が海底ターミナルの開発へ 

 川崎重工業は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)から、自律型無人潜水機(AUV)の長時間運用技術を確立するためのプロジェクト「深海底ターミナルの設計・製作」を受注した。2020年度をめどに海底パイプライン検査用を始めとするAUVと関連機器の商用化を目指す。

深海底ターミナルとAUV

 内閣府では、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の第2期「革新的深海資源調査技術」として、水深2000m以深の南鳥島海域でのレアアース泥を含む海洋鉱物資源の調査や調査・生産技術の開発などを進めている。このプロジェクトの要素技術の1つが「深海でのAUV運用技術」で、AUVによる長時間の調査に向け、深海底で充電や探査データなどの通信ができる深海底ターミナルの開発が必要となっている。
 「深海底ターミナルの設計・製作」では、AUVとのインターフェースを含む全体システムの設計とターミナル実機を設計・製作、陸上と海中で試験し、20年3月までにJAMSTECに納入する。川崎重工が提案したコンセプトや経済性のほか、17年に日本と英国・スコットランドで実証したAUV向け自律ドッキング技術、非接触充電技術、水中通信技術などが評価された。
 南鳥島周辺海域におけるレアアース泥の開発については、技術の確立を目指して「レアアース泥開発推進コンソーシアム」が研究を続けており、東亜建設工業などが参画している。

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