川崎重工業は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)から、自律型無人潜水機(AUV)の長時間運用技術を確立するためのプロジェクト「深海底ターミナルの設計・製作」を受注した。2020年度をめどに海底パイプライン検査用を始めとするAUVと関連機器の商用化を目指す。
「深海底ターミナルの設計・製作」では、AUVとのインターフェースを含む全体システムの設計とターミナル実機を設計・製作、陸上と海中で試験し、20年3月までにJAMSTECに納入する。川崎重工が提案したコンセプトや経済性のほか、17年に日本と英国・スコットランドで実証したAUV向け自律ドッキング技術、非接触充電技術、水中通信技術などが評価された。
南鳥島周辺海域におけるレアアース泥の開発については、技術の確立を目指して「レアアース泥開発推進コンソーシアム」が研究を続けており、東亜建設工業などが参画している。