【知のワンダーランド】こどもの本の森中之島 計画案が公表 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【知のワンダーランド】こどもの本の森中之島 計画案が公表

 大阪市経済戦略局は、建築家・安藤忠雄氏が発案した「(仮称)こども本の森中之島」の施設基本方針素案を公表した。2019年秋の開館を目指している。
 同施設は、大阪市が市立東洋陶磁美術館(北区中之島1)の東隣敷地を提供し、寄付募金で建設するもの。コンセプトは「知のワンダーランド~知と冒険の森と、そこを旅するこどもたち~」。
 施設規模はRC造3階建て延べ約800㎡。大きな吹き抜けを囲う壁一面に本棚を設置し、たくさんの本に囲まれた「本の森」を創出。その森の中で、子どもたちが自由に本を手に取って、好きな場所で本に親しめるような空間とする。
 本以外のメディアも充実させ、中之島公園内の施設や芸術文化拠点と連携したイベントなども開催する。また、分かりやすい動線や案内表示、ユニバーサルデザインなど、来館者に優しい配慮を行うとともに、防災対策も徹底する。
 運営面では、乳幼児から中学生とその保護者をメインターゲットとし、入場は無料。指定管理者制度の採用を想定しており、運営費は年間約5000万円。蔵書数は2万5000冊で、絵本や昔話、歴史、芸術など児童図書を取りそろえる。
 素案はホームページなどで公表されており、27日までパブリックコメントを受け付けている。