【トプコン】i-Conのトレセン開設! 豊富な実機と50人収容の研修施設できめ細かに対応 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【トプコン】i-Conのトレセン開設! 豊富な実機と50人収容の研修施設できめ細かに対応

 トプコンは、同社最大規模となるi-Construction専用トレーニング施設「関東トレーニングセンタ」を茨城県行方市にオープンした。国土交通省の“i-Con深化の年”に合わせ、同社の最先端ICT機器や重機を活用して、ICT施工の全体プロセスから要素技術まで講習する。50人を収容する研修施設と豊富な実機で、きめ細かな対応が可能だ。

関東トレーニングセンタ(上空から望む)

 同社は20年前に欧米でICT施工を導入し、10年前から国内の普及を開始。「ICT施工の導入には正しい理解が必要」と判断し、2013年の福島県の白河トレーニングセンタの開設を皮切りに神戸市、北九州市に設置した。
 6月15日に開いた関東トレーニングセンタのオープニングセレモニーで平野聡社長は「“i-Con深化の年”に対応し、ICT施工の普及を加速させる。全国4拠点で最大限の努力をしていく」とその意義を語る。
 来賓の奥谷正国土交通省官房技術参事官は「ICT施工の対象を拡大するとともに、各地方整備局で現場支援型モデル事業を展開し、データ活用に対する中小建設業の意識が変わってきた。実際に機械に触れて理解を深めることが大切であり、関東トレーニングセンタも人材育成拠点として重要になる」とi-Conを推進する研修施設として期待を込めた。
 村上広史国土地理院長は「i-Conの現場の品質管理を行うには測量機器の操作とデータ活用が重要。技術者が新技術を積極的に取り入れ、生産性を高めることが大切だ」と強調した。
 トプコンの「i-Con取り組み方針」について説明した江藤隆志スマートインフラ事業本部長は「3次元やデジタルデータの外注比率が増えている。今後の普及で自社技術として定着することがかぎになる」と話し、地域ゼネコンの導入事例を紹介。「トレーニングセンタが企業の将来につながる価値を提供したい」と目標を掲げる。
 続いて3次元マシンコントロールや計測システム、路面計測システム、写真測量システムなど主力技術や新製品を、トレーニングサイトで行ったi-Con Showで実演しながら説明した。

i – Con Showの風景

 各トレーニングセンタで行う「トプコンアカデミー」は、入門、ICT建機活用、TLS施工管理(土工編)、UAV施工管理(土工編)の各コースの技術講習会を開く。6月の3次元設計ソフトウェア編に続き、9月に舗装編、19年4月にi-Construction NEXT(BIM/CIM講習会)を開講する予定だ。ICTのユーザーサポートをさらに加速していく。

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