戸田建設関東支店は、千葉県成田市で進めている「国際医療福祉大学成田病院新築工事」の現場に、茨城県立土浦工業高校の1年生41人を招いて見学会を開いた。若い世代に建設業の重要性や面白さを知ってもらうことを目的とした戸田建設と同社の協力会社組織「利友会」の活動の一環で、参加した生徒たちは実際の工事現場のスケールを体感するとともに、現場で働く職長や作業員からも説明を受けて建設業への理解を深めた。
冒頭、あいさつした椿知範総務部長は「実際の建設現場を見て、仮囲いの中で何をやっているかを知り、建設業に携わることがどのようなことか参考にしてほしい。建設業を就職の選択肢の1つとして考えてくれれば」と呼び掛けた。
続いて浅見誠一郎建築本部調達センター建築購買4部長が建設業で働くための基礎知識を紹介し、藤本正洋総括所長が工事概要を説明した。建築工事と土木工事の違いや建設業のキャリアパス、着工から竣工までの流れ、無人化施工など最先端技術を詳しく解説し、浅見部長は「建設業は私たちの安全・安心なくらしを守っており、非常に夢がある」と強調した。
また、資機材管理センターではQRコードを活用した資機材の貸し出しや返却を実演し、効率的な管理につなげていることを紹介した。さらに、無人搬送台車のデモンストレーションも実施。1tまで積載可能なことを知った生徒たちは驚きの声を上げた。
質疑応答では生徒からは「現場には何人くらいがいるのか」といった質問や、「現場を見て、その場でしか感じられないことを経験できた」などの感想が寄せられた。最後に関東利友会の菊正塗装店の仙田憲生常務が「建設業の魅力はものづくりである。若い人に入職してもらい、ものづくりの楽しさを知ってほしい」と強調した。
見学会を終えて藤本総括所長は「まだ1年生だが志はある。この見学会が将来の一助になれば」と振り返った。