【記者座談会】国交省幹部人事にサプライズ/けんせつ小町活躍現場見学会スタート | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【記者座談会】国交省幹部人事にサプライズ/けんせつ小町活躍現場見学会スタート

A 31日に発令する国土交通省の幹部人事が発表された。森昌文技監の事務次官への就任は順当な結果だが、ちょっとしたサプライズは、後任となる技監のポストに旧運輸省技術系(港湾)の菊地身智雄港湾局長が就くことだろう。
B これまで技監ポストには、道路と河川の旧建設省技術系を起用してきたが、港湾から初の技監が誕生することになる。
A 今後の技監ポストのローテーションはどうなるのか
B 従来の道路と河川のローテーションの中に、この前例をきっかけにして港湾が食い込んでいくのか、それが今後の最大の焦点になる。
C 今回の幹部人事では、このほかにも異例の動きがあった。技監への就任も予想されていた山田邦博水管理・国土保全局長が内閣官房内閣審議官兼国土強靱化推進室次長に就く。
B 2018年7月豪雨の発生で国土強靱化の必要性が高まっているだけに長年、培ってきた手腕を発揮することに期待したい。
A 事務系の動きはどうかな
C 将来の次官候補と目される総合政策局長は栗田卓也都市局長が就く。今後、官房長、国土交通審議官と出世街道を確実に歩んでいくことになりそうだ。
B 消費増税への対策で重要な局面を迎える住宅局の局長には石田優官房総括審議官が就く。その石田氏と昭和61(1986)年入省の同期、青木由行建設流通政策審議官は都市局長に就任する。
C 建設業法の改正を控えている土地・建設産業局長には野村正史国土政策局長が就任する。青木氏の後任には北村知久官房審議官(国土政策局担当)が就く。局長と建流審の二枚看板を一新して法改正に臨むことになる。

楽しませるアイデアを出し合い、過去最多の19現場開催

4回目となるけんせつ小町活躍現場見学会は24日の読売テレビ新社屋建設計画(大阪市)を皮切りに1カ月にわたり、10都府県の19現場で開かれる(写真は24日の見学会)


A ところで、子どもたちにとって楽しい夏休みが始まった。すっかり“夏の風物詩”として定着した感がある、日本建設業連合会の「けんせつ小町活躍現場見学会」も24日からスタートしたね。
D 4回目となることしは24日から8月24日まで1カ月にわたって、過去最多の19現場で開かれる。18日の受付開始直後に定員に達してしまった現場もあり、年々、認知度は高まっている。
E 分担するとはいえ、短期間で東京、神奈川、静岡、愛知、滋賀、福井、大阪、広島、徳島、高知の10都府県の19現場を回る事務局も大変だ。例年にも増して気温が高い中、参加者とともに熱中症対策には十分に注意してもらいたい。
A 静岡、滋賀、福井、徳島、高知では初めて開催する。四国には初上陸となる。また、オリエンタル白石、株木建設、鴻池組、佐藤工業、飛島建設の5社も初めて見学会を開く。ことしは“初もの”が多い。
E 日建連を始めとする業界団体などによる、女性活躍推進の精力的な活動もあり、ゼネコンサイドの関心も年々高まっている。女性が配属されている現場の増加と相まって、会員企業からの現場提供数も増加傾向にあるという。
F 各現場に、お仕事体験コーナーも用意されている。子どもたちを楽しませるためにアイデアを出し合って内容を固める過程で、現場のコミュニケーションが活発化されるという効果も生んでいる。また、見学会は、仕事ぶりを見られる側の士気向上にもつながっている。
D 見学会は現場での女性活躍を女子小中学生と保護者にアピールすることなどを目的に実施されているが、さまざまなプラス効果も生み出している。夏の楽しい思い出とともに、「未来の小町」を志すきっかけがより多くの参加者の胸に刻まれることに期待したいね。

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