【2018夏休み】お昼はダムカレー! 福岡県の小石原川ダムを小学生と保護者が見学 日建連九州支部 | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

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【2018夏休み】お昼はダムカレー! 福岡県の小石原川ダムを小学生と保護者が見学 日建連九州支部

 日本建設業連合会九州支部は24日、水資源機構が福岡県朝倉市などで進めている小石原川ダム本体建設工事で市民現場見学会を開いた。公募で集まった福岡県内の小学生5人と保護者が参加し、ダムの堤体の盛立工などを見学した。施工は鹿島・竹中土木・三井住友建設JVが担当し、2019年度の完成を目指している。

堤体を見学

 冒頭、同支部の園田康行事務局長が「現場を見て小学校の夏休みの課題に使ってほしい」とあいさつした。続いて水資源機構朝倉総合事務所の奈良洋幸ダム工事課長がダムを建設する目的や建設機械、周辺の生態系について、鹿島の山脇賢治工事所長が工事概要を説明した。
 この後、現場に移り、堤体の盛立工の様子を見学した。堤体のコア、フィルター、内部ロックの各ゾーンを構成する物質や透水速度の違いなどの説明を受け、実際に水が浸透する様子を確認したほか、現場で作業する大型建機に試乗した。現場見学を終えた後、工事事務所に移動し、ダムカレーを堪能した。ダムカレーは見学会のために考案されたもので、ルーがダム湖、ご飯が堤体など、食材が小石原川ダムを表現している。

ダムをイメージしたカレー

 見学会に初めて参加した小学6年生の男子児童は「ダムがとても大きかった。ダムの堤体を間近に見るのは珍しいと聞いて満足した」と感想を述べた。
 小石原川ダムは、筑後川水系を管理するロックフィルダムで16年4月から本体建設工事が進められている。
 堤高139m、堤頂長568m、堤体積832万m3、総貯水容量4000万m3、流域面積約20.5km2m。堤高は九州で最も高く、総貯水容量は筑後川水系の江川ダムと寺内ダムの合計と同程度を誇る。現時点で堤体の高さは50mに達し、盛立工の進捗率は約25%。昼間680人、夜間150人が現場で働き、生産性向上や作業の効率化、省力化を目的にMCバックホウやブルドーザーなどICT建機を活用するほか、4週6休に取り組んでいる。

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