【うみの現場見学会】大学生がマリコンの仕事とスケールを体感! 茨城港の廃棄物埋立護岸工事 | 建設通信新聞Digital

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【うみの現場見学会】大学生がマリコンの仕事とスケールを体感! 茨城港の廃棄物埋立護岸工事



 日本埋立浚渫協会(清水琢三会長)は2月28日、茨城港常陸那珂港区中央ふ頭地区廃棄物埋立護岸築造工事の現場で「第20回うみの現場見学会」を開いた。茨城大、筑波大の学生など約20人を含む計約40人が参加。直径21mで9階建てビルの高さに相当する巨大な鋼板セルの製作過程などを見学し、大規模な海洋土木現場のスケールを体感した=写真。
 見学会は、港湾、空港、海洋関係の社会インフラ整備の必要性と、その建設を担う協会、会員企業の取り組みについて、広く理解を促進することを目的に開催している。
 冒頭、同協会の河瀬伸幸企画広報委員会副委員長は「スケールが大きい現場を見ることで、ものづくりの醍醐味(だいごみ)を味わっていただけると思う。見学会を通じて海の現場に興味をもっていただければうれしい」とあいさつした。
 続いて国土交通省関東地方整備局鹿島港湾・空港整備事務所の西谷和人副所長が「日ごろは目にすることがない現場を見学することで、港湾が重要な社会インフラであることを理解いただけると思う。港湾・海洋土木に興味を持ってもらえることを大いに期待している」と述べた。
 同工事は、近隣の火力発電所から排出される石炭灰の次期処分場を整備する。見学会では関東地方整備局と茨城県が整備する全周約3000mの護岸のうち、国交省管轄の鋼板セル式護岸約1800mに使うセル製作ヤードなどを2班に分かれて回った。
 同省管轄部分は3工区あり、施工は茨城港常陸那珂港区中央ふ頭地区廃棄物埋立護岸築造工事を五洋建設・みらい建設工業JV、同(その2)を東洋建設・株木建設・りんかい日産建設JV、同(その3)を東亜建設工業・若築建設・本間組JVが担当している。2019年度の完成を目指している。
 現場見学後の質疑応答に続き、日本埋立浚渫協会の町田周一関東支部長が「日本は周辺を海に囲まれている。港などのインフラ整備は国民生活の基盤として重要な役割を果たしている。参加した学生が将来の就職先として、マリコンを選択肢の1つに入れてくれることを期待している」と締めくくった。

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