【埋浚協】船で巡る「第24回うみの現場見学会」に学生ら60人参加 海洋土木のスケールを体感! | 建設通信新聞Digital

5月21日 火曜日

公式ブログ

【埋浚協】船で巡る「第24回うみの現場見学会」に学生ら60人参加 海洋土木のスケールを体感!

 日本埋立浚渫協会(清水琢三会長)は2月27日、東京港で会員企業などが施工する、東京港臨港道路南北線整備事業を始めとする複数工事の現場を船で巡る、「第24回うみの現場見学会」を開いた。東京理科大、芝浦工大、東京都市大の学生25人を含む計約60人が参加し、海洋土木現場のスケールを体感した。学生は冷たい海風をものともせず、船のデッキで担当者の説明に耳を傾け、活発な質問も飛び交った。
 見学会は、港湾、空港、海洋関係の社会インフラ整備の必要性と、その建設を担う協会、会員企業の取り組みについて、広く理解を促進することを目的に開催している。
 冒頭、同協会の山下朋之企画広報委員長は「見学会は2003年にスタートしてから16年間続いている。見学会を通じて社会インフラの意義、それを支える技術や技能者についての関心が高まることを願っている」とあいさつした。
 続いて、国土交通省関東地方整備局の酒井敦史東京港湾事務所長が、港湾の役割や東京港で進む工事の概要などを説明した。
 概要説明後、参加者は船に移動し、東京港臨港道路南北線の沈埋トンネルや、沈埋函の浮遊打設現場などを見学した。船上では担当者がトンネルに採用している工法のほか、新海面処分場、汚濁防止枠付土砂送泥船などについて、分かりやすく説明した。
 現場見学後の質疑応答では学生から、サンドコンパクションパイル工法や桟橋デッキの防食などについての質問が出された。
 閉会のあいさつで日本埋立浚渫協会の町田周一関東支部長は、「普段目にすることのない現場を見学して、興味が沸いたのではないかと思っている。国土がある限りインフラの仕事はなくならない。若い力をわれわれの業界に貸していただければと思っている」と呼び掛けた。
 続いて、同協会の藪下貴弘企画広報委員会副委員長が、「われわれの仕事はスケールが大きく、社会に貢献しているという自負もある。東京五輪後も全国各地、海外で港湾整備などの計画はある。われわれの仲間として将来一緒に働く日が来ることを期待している」と締めくくった。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら