戸田建設は26日、内閣府と文部科学省、日本経済団体連合会が主催する「夏のリコチャレイベント2018」の一環として、東京都中央区の「（仮称）京橋一丁目東地区永坂産業京橋ビル新築工事」で現場見学会を開いた。都内の小・中学生10人と保護者の計18人が参加し、趣向をこらした体験見学に歓声を上げながら建設業の仕事を学んだ。
　冒頭、現場の統括所長を務める森田誠東京支店建築工事部長は「建設現場では徐々に女性が活躍し始めており、『けんせつ小町』と呼ばれている」と紹介した上で、「良い夏休みの思い出になれば」とあいさつした。その後、建設業の仕事内容や建物の建て方、工事に携わっている各工種などについて、分かりやすく説明した。現場では、実際に働いているベテラン鉄筋工に小中学生が鉄筋結束競争を挑んだほか、高所作業車に乗って現場内に吊られたプレゼントを取ったりして、笑顔の絶えない見学会となった。
　終了後、森田統括所長がお手製の『戸田建設入社証』を一人ひとりに手渡し、「これを機会に理工系の仕事を好きになってほしい」と呼び掛けた。現場の新人女性社員も「すごい職人さんがたくさんいて、建物が立ち上がる過程を見られるのが楽しい」と話した。
　同工事は、地下2階地上23階建て延べ約4万7100㎡の事務所・美術館・駐車場を建設する。設計は日建設計、施工は戸田建設が担当しており、2019年度の完成を目指す。

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