【健康管理にIoT】熱中症対策などに効果あり! 川田工業がウェアラブルデバイス「hamon」導入 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【健康管理にIoT】熱中症対策などに効果あり! 川田工業がウェアラブルデバイス「hamon」導入

 川田工業は、ミツフジ(京都府精華町、三寺歩社長)のシャツ型ウェアラブルデバイス「hamon」を活用したIoT健康管理システムを現場に導入し、熱中症対策を始めとする作業員の健康管理向上で効果を上げている。
 健康管理システムは、管理者の目だけでは予測できない作業員の体調変化の予兆をウェアラブルデバイスでサポートすることを目的に、ミツフジの既存システムをカスタマイズして現場に導入している。
 銀メッキ導電性繊維「AGposs」を使用したウェアラブルデバイス「hamon」のトランスミッターから送られる情報を、IoT(モノのインターネット)技術によりクラウドに集約、分析し、管理者は作業員のストレス値や眠気の予兆を含む個人の体調をパソコンやタブレット、スマートフォンで把握することができる。
 今後は、生体データの変化に応じて表示順を変更できる「ソート機能」のほか、体調変化を予測して休憩のタイミングをメールで通知する「アラート機能」も実装する予定だ。
 システム開発に当たっては2017年9月から、川田工業協力会社の鉄筋工、型枠工を中心に2現場で50人以上の参加による実証実験を実施し、「hamon」を建設現場により適した形にカスタマイズした。
 現在は、都内の建築現場と「川田工業システム建築」によるミツフジ福島工場新築工事で約30人が着用し、生体データを収集している。
 今後は、作業員の位置情報管理による安全性の向上、工程管理への応用などに取り組み、さらなる職場環境の改善につなげる。

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