【高雄=竹本啓吾】台湾の高雄市立歴史博物館は、台湾文化部・同市の指導のもと、高雄港の築港と高雄駅の設置から110年を記念する国際フォーラム「19-20世紀アジアの港湾都市が興る」を4、5の両日、同市内で開いた。1908年の高雄港の着工に実業家・浅野総一郎が深く関わったことが明らかになった。浅野氏の功績を伝承するために活動している「九転十起交流会」の理事長・山崎健浅野総一郎翁資料展示館「帰望郷館」館長も、同氏の足跡と高雄港への関わり、日本での功績を発表した。同氏を創業者とする東亜建設工業の秋山優樹社長も出席した。
山崎館長は、日本の京浜工業地帯をつくった浅野氏の功績や、台湾と日本での事業の流れを紹介するとともに、現在でも浅野氏が創業した東亜建設工業などの企業が活躍していることを発表した。