【人材確保・育成】ミスマッチを減らそう! 神奈川電協と工高の意見交換会に企業が初参加 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【人材確保・育成】ミスマッチを減らそう! 神奈川電協と工高の意見交換会に企業が初参加

 神奈川県電業協会(山口宏会長)は19日、横浜市で神奈川県高等学校教科研究会工業部会電気専門部(部会長・後藤宗治神奈川工業高等学校長)と意見交換会(第5回)を開いた。今回から初めて会員企業の採用担当者がオブザーバー参加し、より実務的な内容で意見を交わした。人材確保・育成で協力を確認するとともに、両者のミスマッチを減らすためにさまざまな意見・提案が出された。
 意見交換で学校側は部活動をせず、コミュニケーションが苦手な生徒が増えている現状を説明。送り出す側の不安を打ち明けた。
 この意見に対し協会側は、運動系の学生が仕事に必要な特性を備えているとの認識を示す一方、別の協会側の参加者は「いままでの採用の概念を改める必要がある」とし、能力のある学生だけを採用するスタンスではなく「育てることがわれわれの仕事になってきている」と話した。
 「百聞は一見にしかず」とする意見には多くの参加者が同意を示し、教員の体験研修や生徒のインターンシップ、出前授業などを継続して実施することが仕事の魅力を伝える大切な手段になることも確認した。双方の負担軽減や内容を充実させるために“少人数型”での実施を提案する声も上がった。
 このほか、学校側は「求人票を送るだけでは分からないことがある」と説明。これまでに生徒を送り出した企業ごとのデータを蓄積・活用し、ミスマッチを減らしている現状を伝えた。各企業が希望する人材をより細かく把握する必要があることから求人票には載せられない情報などを「直接来て教えてほしい」と提案した。
 冒頭、山口会長は「先生方に協会の現状と実情を理解いただき、定期的、地道にご縁をいただければと思っている」とあいさつした。
 意見交換は鬼嶋一司経営委員長(扶桑電機社長)の司会のもとに進行した。

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